18.どこへ行くのか

何処へ導くのか?
熱狂的なオーディオ愛好者は、ホースが大好きだ。太ければ太いほど、色鮮やかであればあるほど、大きければ大きいほど好きなのだ

アンプとラウドスピーカーをつなぐケーブルがもはやケーブルではなくなっている。ケーブルの範囲を越えて問題になっているのだ。

中世の錬金術師は夢中になって風変わりな化学式、奇妙な合金や材料添加物を考案したが、ケーブルの分野ではまさに錬金術師よろしく秘術学の専門グループが幅を利かせている。

こういった秘術的仕事の成果がどんなものかみていただきたい。買い手にとっては迷惑千万の代物だ。よくできた場合でも値段がやたらに高いか、最悪の場合は馬鹿げているとしか言いようのないケーブルを押しつけられるのだ。

抵抗の美学

スピーカーケーブルの品質の良さは、貴金属の使用量やメーカーの哲学的思念に左右されるものではない。

下水道管ほどもあるばかでかいサイズや、けばけばしい外皮は、どちらかといえば心理的価値があるものだ。

ちょっと薄すぎないか

ちんとした多くの解決策と同様、ケーブルの問題への明快な回答はスイスからやってくる。小さな技術者チームが
(今回だけはデンマーク人ではない)長年にわたる精密な研究により、真実のサウンドに対するケーブルの影響を分
析したのだ。

その成果がOCOSだ。

どぎまぎさせられる名称だが、まさにこれ以上ぴったりした名称はない。

Optical Connection Systemを表すスイス・ドイツ語がこれだ。OCOSは信じがたいほど薄い。通さなければならないのは、まさに情報であって、水ではないからだ。

OCOSは金色でも銀色でもなく、オウム色でもない。夜のように黒いのだ。

炭素富化されているのだ。

ふつうの絶縁材料を通じて発生する周波数抵抗が出力信号を妨害するからだ。

OCOS絶縁は、絶縁するのではなく伝導するのだ。所定の量を。

従って、周波数抵抗は、最も深いバス領域まで及ぶが、識別できるほどの増加はない。

従って、OCOSでは、完璧なソリューション、最高の調和、比類のない自然な水準を実現できる。
従って、OCOSは、いかなる装置を使っても、最高のサウンドを実現できるケーブルなのだ。

このケーブルのワールド・ライセンスは、ディナウディオが保有している。

ディナウディオ以外で保有している企業はない。



デンマーク人は嘘をつかない

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